日本ブリーフサイコセラピー学会
 30周年記念ワークショップ

The Japanese Association of Brief Psychotherapy
参加申し込み受付は終了いたしました。

日程

2025年11月8日(土)・9日(日) 10:00〜16:30(開場 9:30)

タイトル

リカバリーを目指す認知療法(CT-R):一般臨床における活用

講師

Allen R. Miller博士

(ベック研究所Executive Director)

会場

〒192-0397 東京都八王子市南大沢1-1
京王相模原線 南大沢駅より徒歩15分

内容

背景と理論的根拠

ベックのCBTモデルは、発足当初からエビデンスに基づく手法を組み合わせた治療を提供するときのプロセスに重点を置いてきました。プロセスに注意を払うことで、提供される治療の効率性と有効性が向上します。長年の研究と実践により、個々の要素と治療への応用が洗練されてきました。「リカバリーを目指す認知療法(CT-R)」は、深刻重篤なメンタルヘルス上の問題を抱える人を対象に開発された手法です。そのリカバリーモデルは、一般臨床のあらゆる個人に適応され、活用されています。本ワークショップでは、リカバリー志向を一般臨床症のケースに適応させることに焦点を当てます。

ワークショップの説明

このインタラクティブなワークショップでは、人々が人生の目標を達成できるように支援するための、ポジティブでストレングスに基づいたモデルを提供します。参加者は、個人の価値観やアスピレーション(心の底から望んでいること)を引き出し、それを治療過程における指針や動機づけの源として活用することを学びます。重要なのは、参加者が、セラピーにおいて個人に対する治療計画を作成するために、ストレングスに基づく認知的概念化と問題に基づく認知的概念化を構築する方法を学ぶことです。ストレングスに基づく概念化を使うことによって、ストレングスの認知的、行動的、感情的な領域を特定することができ、それをクライエントと合意した目標に向かって取り組むために使うことができます。一方、問題に基づく概念化は、個人がアスピレーション(心の底から望むこと)を達成するのを妨げている障壁を取り除くために、エビデンスに基づく従来の手法を活用できる領域を明らかにします。CBT療法には、強力な治療関係の構築、セッション中の作業のために効果的なアジェンダを設定すること、セッション間に取り組むための役立つアクションプランを作成すること、というプロセス要素が埋め込まれています。

このワークショップでは、講義、デモンストレーション、体験的な演習を通じて、リカバリーを目指すCBT治療を効果的に提供するために必要な情報とスキルを伝えます。このワークショップに参加することで、治療においてとるべき行動の明確な道筋を確立する方法を学習できます。参加者は、治療に不可欠なプロセス要素とエビデンスに基づく手法を織り交ぜることで、個人が有意義で質の高い生活を送るまでの道のりをガイドできるような、効率的、効果的治療を提供することを学びます。また、ワークショップ終了後にも継続的な学習を促進するために使用できる「認知療法尺度改訂版(CTRS-R)」を紹介します。

トレーニング方法

このワークショップでは、講義、動画によるデモンストレーション、インタラクティブな活動を用いてリカバリーを目指すCBT治療を提供するために必要な知識とスキルを習得します。

学習成果

このワークショップに参加することで、参加者は以下のことができるようになります。

  • ベックのCBTモデルの際立つ特徴を特定できるようになります
  • CBTにおけるポジティブでストレングスに基づくアプローチの役割を説明できるようになります
  • ポジティブでリカバリーを目指す認知療法を提供するスキルを向上させることができます
  • 「認知療法尺度改訂版(CTRS-R)」を使って、自分およびスーパーバイジーの進歩をモニタリング・評価できるようになります
参考文献

Beck, A. et al. (1979). Cognitive Therapy of Depression. Guilford. New York.
Beck, J. (2021). Cognitive Behavior Therapy: Basics and Beyond 3 rd Edition. Guilford. NewYork.
Miller, A. (2022). Cognitive Therapy Rating Scale-Revised. Beck Institute. https://beckinstitute.org/cbt-resources/resources-for-professionals-and-students/cognitive-therapyrating-scale-revised-ctrs-r/

対象:このワークショップは、初心者から経験豊富なスーパーバイザーまで、あらゆるレベルの臨床家に適しています。

参加者の最小数/最大数:このワークショップに必要な参加者の最小数または最大数はありません。

参加費

参加費:
一般30,000円
会員15,000円
大学院生・学部生10,000円

※大学生・大学院生でご参加の方は、確認のため研修会当日に受付にて学生証をご提示ください。

参加資格:日本ブリーフサイコセラピー学会の正会員の入会条件を満たす方。
本学会の正会員資格は、「医療・教育・心理・福祉・産業・司法などの領域における、守秘義務を有する対人援助職であり、ブリーフサイコセラピーを志向しており、かつ、大学卒業資格を有する個人。または、常任理事会が、上記と同等を認めた個人。」となっております。

※対人援助職を志す学生(大学院生)の方もご参加いただけます。
※大学学部生で参加をご希望の方は、ご参加いただけるかどうかを確認いたしますので、事務局(30thws@jabp.jp)までその旨をお知らせください。

申込み方法・振込先

申し込み締め切り:2025年10月24日(金)

このページ下部にある参加申し込みフォームよりお申し込みください。
その上で下記の銀行口座へのお振り込み、もしくはクレジットカード決済をお願いします。

銀行名:楽天銀行
支店名:ワルツ支店(204)
口座番号:3189746
名前:盛林直道(もりばやしなおみち)

入金締め切り:2025年10月31日(金)

キャンセルポリシー

10月31日(金)までのキャンセルは、実費を差し引いた金額を返金いたします。
返金先の銀行名、口座種目、口座名義人 情報を添えてメールにて事務局にお知らせください。
11月1日(土)以降のキャンセルは返金いたしかねます。

主催

日本ブリーフサイコセラピー学会

問い合わせ先

群馬県伊勢崎市国定町2-2374
群馬県立精神医療センター医局内
日本ブリーフサイコセラピー学会 30周年記念ワークショップ事務局
盛林 直道
E-mail:30thws@jabp.jp

※お問い合わせはメールでお願いいたします。

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